生産者インタビュー① そば酒房陽ざ志

そば酒房陽ざ志 代表 渡邊充寛さんにインタビュー、お話をうかがいました。

Q、まずお名前を教えてください。

A、はい。渡邊 充寛です。

Q、会社名を教えてください

A、「そば酒房 陽ざ志」です。

Q、どちらの地域で活動されているのですか?

A、神奈川県藤沢市です。藤沢駅の南口から江ノ電の石上駅に向かって徒歩5分ですね。

Q、では活動内容を教えていただけますか?

A、手打ちそばと純米酒、全国各地の酒肴を扱う蕎麦屋です。 十割手打ち蕎麦と純米酒をメインに全国の珍味やスローフード、地域食材などを紹介しながら味わってもらう店として営業しています。

また藤沢市の健康増進課の取り組みに協賛し、「ふじさわベジプラス店」として健康に良いメニューのサラダそばを提供しています。 「地域活性化を「食」と共に。」をコンセプトに生産者から消費者までを繋ぎ、食に関わる全ての人の想いを届けるべく活動しています。

他にも蕎麦打ち教室を開いたり、日本酒勉強会、生産者訪問、酒蔵見学会等も開催しています。現在は不定期ですが。 大まかにはこんな感じですかね。

様々な活動をしているそば酒房陽ざ志。お店のメニューなどの話も聞きました

Q、農家さんや生産者さんには生産品目を伺うのですが陽ざ志さんにはお店で販売されているメニューとドリンクの説明をお願いいたします。

A、十割手打ちそばは、せいろ(770円)や手作りの鶏団子が入った鶏団子そば(1210円)、天せいろ(1320円)、鴨せいろ(1210円)などがあります。からあります。蕎麦前(蕎麦の前の酒肴)としては、そばコロッケ(330円)、きなしょうがの天ぷら(660円)や蕎麦の実チャーハン(770円)などの創作メニューから、だし巻き卵(660円)、山口県産の蒲鉾を使った板わさ(550円)、蕎麦焼き味噌(660円)などの定番メニュー、潮鰹・エタリの塩辛などのスローフードや伝統食もあります。

ドリンクは純米酒、と日本酒をベースに作られた梅酒や果実酒がメインです。他にも焼酎、ビール、ハイボール、ソフトドリンクなどもご用意しています。

Q、お客さんの層や店内の雰囲気を教えてください

A、お客さんは 40代〜60代の方が中心ですね。ご夫婦(2名)でのご利用が多い気がします。最近は男性女性ともに1人飲みのお客さんも増加傾向にあります。陽ざ志のお客さんは「食」に関心のある方が多く、生産者訪問や収穫祭、勉強会、お手伝い会には前のめりの方が多いですね。

店内の雰囲気は入りにくい蕎麦屋の印象を打破するべく白を基調にシンプルに作りました。ゆったりくつろいでいただきたいとの思いからカフェのような印象にしてあります。照明は間接照明で暖かみをプラスしています。

事業を始めたきっかけや想い、抱えている課題や今後の展望と消費者に聞いてみたいことも伺いました。

Q、事業のきっかけと事業に対する「想い」を聞かせてください。 A、事業のきっかけは料理が好きで喜んでもらえる仕事がしたいと思ったのが一番ですかね。幼少期から料理を食べるのも作るのも好きだったし将来は人に喜ばれる仕事がしたいと思っていました。そんな中で、大学時代に生産から消費までを勉強し、飲食店は「最終的に消費者に食に関わる沢山の方々の想いを届ける大切な仕事だ。」と思ったのが一番大きいと思います。そして、飲食店なら生産者の方の話も聞けるし消費者祖方の意見も聞ける。それを活かすことで日本の食を良い方向に導くきっかけにできるのではないかと考えました。まずは生産者と消費者を繋ぐ仕事がしたいと考えたのです。「陽ざ志で食事をすると楽しいし健康になるし明日からも頑張ろう!!」といってもらえる場所を目指しています。

想いとしては、「食」というものを通じて沢山の人を幸せにしたい。健康になって欲しいと思っています。「地域活性化を「食」と共に。」を大きなコンセプトにしています。

・生産者と消費者を繋ぐ

・食文化の継続活動、絶滅危惧食維持活動

・後継者問題、就農、就労支援への取り組み

・食材ブランド化、ストーリー化

を行っていくのが私の務めだと思っています。簡単に言いますと、「食」に携わる全ての方の想いを沢山の方に知って欲しいと考え、活動しているという事です。そして、我々もそうですが、消費者が正しい知識をつけ「食」の理解を深めて自分が食材を買う時、外食をするとき、料理をする時など様々なシーンで「多くの選択肢を持ち自分で判断する」事ができるようにお手伝いをしたいと考えています。

Q、取り組みにあたり課題と感じることはなんですか。

A、食の大切さや美味しさ、抱える問題の情報発信をしたいと思い飲食店を立ち上げたましたが、店舗なのでお客さんには直接お話しできますが、時間的拘束も長く、お客さん以外に向けた発信がしづらいことですね。他には、 コロナ禍以降生活様式の変化により飲食店の利用用途が変化しつつある為ニーズを掴みきれていない感じがあります。

ちょっと話が逸れるかもしれませんが、今後の飲食業は二極化されると考えています。それは、利益追求型と思い伝達型とでも言いますか・・・。要は、「セントラルキッチンで製造したものを安く仕入してそれなりの値段で販売する方式」(利益追求型)と「こだわった、良いと思う食材を適正な価格で販売する方式」(想い伝達型)。特に後者が最初の思いが伝わるまでの期間、苦戦していく様に感じます。ですが、丁寧に説明し理解した上で来店していただく取り組みを行うことで、地域に根付いていけばそれほど強い経営方法はないのではないかと思います。

Q、今後の展望についてはどのように考えますか。

A、繰り返しになりますが、生産者と消費者をどんどん繋ぎつつ地域で継承されてきた食文化を絶やさず多くの方に知ってもらいながら消費者の選択肢を増やしていきたいです。飲食店経営で言えば、これからの飲食店は様々な食に関する情報を消費者の方々に伝え、理解した上で来店していただける様に促すことが必要だと思います。「三方よし」が飲食店の生き延びる道だと思うので「お店」、「生産者や消費者の方」、そして「地域」にとって利益がなければ継続していくことは難しいです。ですので、今後の展開としては「食の学校」と連携し、食の学校で紹介した食材やレシピ、スローフードを陽ざ志で試食のようなカタチで食べていただき、食の学校オンラインショップで購入してご家庭で味わっていただける様にしていきたい。もちろんリクエストがあればレシピは公開していくのも楽しいと思います。

Q、消費者に聞いてみたいことはありますか。

A、シンプルに。どの様な基準で飲食店を選んでいるのか?

リピーターになる決め手は何か?

自分にとって「食」とはなんですか?この辺りは聞いてみたいですね。 食の学校を通じてこれらの質問の答えが導き出せると嬉しいですね。

 
 

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