純米酒の種類と違い(純米大吟醸・特別純米・純米酒)

日本酒には様々な種類があります。覚えておきたい8種類。(純米酒4種類・本醸造酒4種類)まず、大きく分けて2種類。純米酒と本醸造酒に分けられます。※平成4年までは特級、一級、二級と表記していました。

純米酒は、米と米麹と水のみでつくられるお酒

純米酒とは米と米麹と水のみでつくられる(醸される)お酒のことをいいます。つまり、アルコール添加していないお酒です。元々日本酒は純米酒しかありませんでしたが、戦争で物資がなくなりお酒に回せるお米が減り、苦肉の策でアルコールが添加されたのが始まりです。しかし、アルコールを添加すると辛すぎて飲めないということもあり、糖類、グルタミン酸ソーダを入れて味を整えるなどが行われました。これが三倍増醸酒と言われるものです。 純米酒の中でも4種類に分かれます。純米大吟醸(純大)、純米吟醸(純吟)、特別純米(特純)、純米酒(純米)の4種類です。一つずつ違いを見ていきましょう。難しく考えずにさらっと読んでくださいね。

純米大吟醸・純米吟醸・純米酒

純米大吟醸は精米歩合が50%以下。純米吟醸は精米歩合が60%以下。純米酒精米歩合の規定はなし。特別純米酒は文字通り特別な作り方をしている純米酒。一旦特純は置いといて。 要するにお米の削り具合の違いです。お米を半分(50%)残すと純大、60%残すと純吟、61%〜99%残すと純米というわけです。簡単にいうとそれだけ。純米酒の99%って気になりますよね。これは100%は玄米のことを指し、玄米で作ることもできますが、玄米で作ったお酒は純米酒と呼べない(呼んではいけない)ので99%という表示になります。※正確には発芽玄米。玄米では麹菌がはぜ込まない。これに関してはまた別の機会に書きます。 味わいや価格面での違いを上げる場合もありますが、それはあくまでも酒蔵の基準、業界の暗黙のルール的要素が強いです。純米酒は、お米と米麹と水で作られているもの。表示の違いはお米の削った量(残っているお玄米一粒を100%とした時の何%残っているか)の違い。と考えればOKです。難しく考えずにいきましょう。 っと、特別純米を忘れてますね(笑)ちょっとややこしいですが行きましょう。

特別純米酒

特別純米酒は精米歩合が60%以下又は特別な製造方法であることが挙げられます。60%以下なら純吟と同じ純銀とおと思った方、よく読んでくださってますね。ありがとうございます。これに関してはコンセプトの違いなのです。純吟だとどうしても吟醸香をイメージしてすっきり爽やかな印象を持つ方が多いです。そこで純米酒の様な味わいを残す様に造ったお酒を特別純米酒としていることが多い様です。 もう一つの特別な製造方法とは規格は純米酒ですが製造工程が純米酒の製造工程と異なる場合に特別純米酒となります。ですが、この特別な製造工程には決まりがなく各蔵の裁量に任されている様です。その蔵特徴が顕著に出るお酒ということもできますね。

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